【Shopify】Matrixifyアプリで楽天市場から商品を移行する手順を解説

【Shopify】Matrixifyアプリで楽天市場から商品を移行する手順を解説

この記事では、Shopifyのアプリ「Matrixify」を使用して、楽天市場の商品情報をShopifyへ移行する手順について解説します。

必要なもの

Matrixifyアプリを利用して楽天の商品データをShopifyに移行するには次の3つが必要です。

Matrixifyで楽天からShopify商品移行するのに必要なもの

  • Shopify・楽天市場の管理画面へのログイン権限
  • Matrixifyアプリ(Shopifyアプリから追加)
  • エクセルやスプレッドシートなどcsv編集ソフト

Shopify・楽天管理画面へのログイン権限

Shopifyストアの管理画面を操作するために、Shopifyの編集権限が必要です。

同じく楽天市場から商品データのcsvを出力するために、楽天の管理画面であるRMSへのログイン権限が必要です。

Matrixifyアプリ

Shopifyにログインした状態で、アプリストアからMatrixifyをインストールしておきます。

10商品以上を移行する場合は有料プランの契約が必要ですが、いつでもアップグレードできるので、使い方を確認するために最初は無料プランでも大丈夫です。

エクセルやスプレッドシートなどcsv編集ソフト

次に、csvファイルを効率よく編集するためにExcelやGoogleスプレッドシートなどの編集ソフトが基本的には必要となります。

行列でセルが分割されていて見やすく、検索や置換・関数式も利用できるので移行作業の効率が上がります。

Shopifyのデフォルトのcsvアップロード機能では、csv以外の関数を含んだファイルはアップロードできませんが、Matrixifyを利用すると、関数を含んだExcelもそのままアップロードすることができます。

Matrixifyのメリットを最大限利用するためにも編集ソフトを利用しましょう。

Matrixifyを利用すればより効率的に商品情報を移行できる

Shopifyで商品ページを作成する方法は次の2通りあります。

Shopifyで商品ページを作成する方法

  • 1商品ずつ手動登録する
  • csvファイルで一括登録する(Shopifyデフォルト機能orアプリ利用)

1商品ずつ手動登録する

Shopifyの商品管理ページから商品情報を手入力して登録することができます。

商品数がそれほど多くない場合は、1商品ずつ手動登録する方法で問題ないでしょう。

csvファイルで一括登録する

商品数が多い場合や他ショップから商品情報を移行する場合、作成済みの商品ページ情報をまとめて修正したい場合にはcsvで一括登録するのが便利です。

Shopifyに元々備わっているcsv一括登録機能を利用するか、アプリを利用するとさらに便利に一括登録を利用することができます。

csv一括登録のアプリを利用する場合は、利用する商品数や機能にもよりますが、有料利用となる場合が多いです。

Matrixifyの他にもcsvの一括登録アプリはありますが、本記事ではMatrixifyでの移行方法を紹介しています。

Matrixifyを利用して楽天の商品データをShopifyに移行する手順

それでは、Matrixifyを利用して楽天からShopifyへ商品データを一括移行する方法を実際の画面の画像を使って説明していきます。

1.Matrixifyからフォーマットとなる商品データをエクスポート

Matrixifyのエクスポート画面を開く
Shopify管理画面のアプリメニューからMatrixifyを開き、Home画面のExport内の「New Export」ボタンをクリックします。
New Export
Formatで出力形式を選択
エクスポート内容の設定画面が開きますので、Formatは「Matrixify:Excel」を選択します。
Presetは設定内容を保存したい時以外はそのままで大丈夫です。もし今回のエクスポート設定を保存したい場合は、Formatなどの設定後にPresetの右の「Save As...」ボタンをクリックして操作すると設定内容を保存できます。次回以降に同じ設定内容でエクスポートしたい場合は保存しておくと便利です。
エクスポートする
Sheetsでエクスポートに含める項目を選択
Sheetsの「Select Sheets」をクリックすると出力したい項目を選択できるので、「Products」を選択します。

Select Sheets

すると、Sheetsエリアに追加されたProductsをクリックすると、さらに細かい項目を選択できるので、エクスポートしたい項目を選択します。
Select Sheetsのさらに細かい項目
Exportでデータをダウンロードして完了
設定が完了したら、最下の「Export」ボタンをクリックします。

エクスポートボタン

すると、エクスポート完了までのゲージが表示されます。
エクスポート完了までのゲージ

エクスポートが完了すると、「Download Exported File」ボタンが表示されるのでクリックします。
Download Exported File

すると、ファイルの保存画面が開くので、好きな場所に保存して完了です。
この保存したExcelをフォーマットに使用して、楽天の商品情報を移行します。

2.楽天から商品csvをエクスポート

楽天RMSの商品管理を開く
R-Login RMSにログインし、左メニューの「店舗設定」内の「商品管理」をクリックします。
RMS商品管理メニュー
楽天RMSのcsvダウンロード画面を開く
商品管理画面の「CSV一括編集」内の「csvダウンロード」ボタンをクリックします。
RMS CSVダウンロードボタン
必要なcsvをダウンロード
CSVファイルダウンロード画面が開くので、必要な項目の「ダウンロード」ボタンをクリックします。
全ての商品データを出力する場合は、下記の2つのデータをダウンロードします。
※カテゴリ情報が必要ない場合は①のみでOK。
①「商品データ・項目選択肢・項目選択肢別在庫(item.csv、select.csv)」内の「全項目」(画像黄色下線部)
②「カテゴリ(item-cat.csv)」内の「カテゴリ関連項目(商品ひも付け用)」(画像黄色下線部)

①は商品情報、②は商品のカテゴリ情報を含みます。

RMS CSVダウンロード画面
csvがファイルサーバーに出力されるのを待つ
csvファイルダウンロード完了画面が表示されますが、csvがサーバーからダウンロードできるまで時間がかかるのですぐにはファイルを利用できません。
サーバーからダウンロードできる状態になるとメールが届きます。
CSVファイルダウンロード完了メールの内容

「 < csvダウンロードに戻る 」をクリックし、CSVファイルダウンロード画面に移動すると、「CSVアップロード処理状況」に完了の見込み時間が表示されていますので待ち時間の目安にしてください。
CSVアップロード処理状況画面
楽天のFTPサーバーに接続
見込み時間が経過または完了メールが届いたら、楽天のCSV用サーバーを開いてcsvがダウンロードされたフォルダにアクセスします。

具体的な方法としては、FFFTPなどを利用して楽天のCSVデータ用のFTPサーバーに接続し、
「ritem」フォルダ内の「download」フォルダを開きます
FFFTPでの楽天サーバー表示例
楽天サーバーからcsvをダウンロードして完了
「download」フォルダ内に先ほどダウンロードしたcsvがあるので、ダウンロード時の日時のファイルを自身のパソコンの任意の場所へダウンロードすれば楽天の商品csvの出力が完了です。
FFFTPでの楽天サーバーのファイル表示例
該当のファイル名は以下のようになっています。
①「商品データ・項目選択肢・項目選択肢別在庫(item.csv、select.csv)」内の「全項目」
dl-item(日時の数字).csv
dl-select(日時の数字).csv
※「dl-select(日時の数字).csv」はオプション項目の情報になるので、商品内容によっては「dl-select(日時の数字).csv」のファイルがダウンロードされない場合もあります。

②「カテゴリ(item-cat.csv)」内の「カテゴリ関連項目(商品ひも付け用)」
dl-item-cat(日時の数字).csv

なので、最大3ファイル、最小1ファイル(①「dl-item(日時の数字).csv」のみ)ダウンロードすればOKです。

3.「楽天商品csv」の内容をMatrixifyのフォーマットへ移行

手順1で出力したShopifyの商品csvをフォーマットにして、手順2で出力した楽天商品csvの内容を移していきます。

Matrixifyからエクスポートした商品データを開く
手順1でMatrixifyからエクスポートしたエクセルを開いておきます。
▼Matrixifyからエクスポートしたエクセルを開いた例

楽天の商品csvを開く
手順2でエクスポートした楽天の商品csvをエクセルで開きます。

楽天のCSVは以下の①のみか、オプション項目やカテゴリ移行がある場合は②と③も使用します。
①商品情報「dl-item(日時の数字).csv」
②オプション情報「dl-select(日時の数字).csv」
③カテゴリ情報「dl-item-cat(日時の数字).csv」
楽天のcsvの中身をMatrixifyのフォーマットへ移行する
楽天のcsvの中身をMatrixifyのフォーマットの該当の列へ移していきます。
※予めShopifyの商品管理画面で何パターンか商品を手入力で登録しておいたものをエクスポートして、どのような項目名と内容で表示されるかを確認してから移行するとスムーズです。
▼楽天⇔Shopifyの項目の対応例

楽天項目名 Shopify項目名
商品管理番号(商品URL) Handle
商品名 Title
PC用販売説明文など※ Body(HTML)
販売価格 Variant Price
在庫数 Variant Inventory Qty
例えば、楽天の「商品管理番号(商品URL)」に表示されている内容は、Matrixifyの項目名「Handle」の箇所に移行するというように、それぞれ対応する箇所に内容を移していきます。

※Shopifyの「Body(HTML)」は商品説明に該当するので、内容的には楽天の「PC用販売説明文」または、「PC商品説明文やスマートフォン用商品説明文」が当てはまると思いますが、表示したい内容によって変更してください。

編集したExcelを保存する
楽天のcsvの中身を移行したExcelを保存します。

4.商品情報を入力したExcelをインポートする

最後に、手順3で保存した楽天の商品情報を移行したExcelファイルをMatrixifyでShopifyにインポートします。

Matrixifyのインポート画面を開く
Shopify管理画面のアプリメニューからMatrixifyを開き、Home画面のImport内の「Add file」ボタンをクリックしてインポートするファイルを選択します。
もしくは、「or drop files to upload」のエリアに直接ファイルをドロップしてアップロードすることも可能です。
Add file
読み込みが完了したらインポート
Matrixifyへのデータの読み込みが完了すると最下部に「Import」ボタンが現れるので、クリックします。
Shopify商品管理画面内の「インポート」
商品が追加されているのを確認して移行完了
インポートが完了したらShopifyの商品管理画面を開いて、商品情報が更新されているのが確認できれば完了です!
商品が追加された画面

Matrixifyを利用した楽天からShopifyへの商品移行まとめ

Matrixifyを利用して楽天の商品情報をShopifyに移行する方法を解説してきましたがいかがでしたでしょうか?

商品データのエクスポートやインポートの操作は手順に沿って行えば難しくないですが、楽天のCSVフォーマットの商品情報をShopifyの項目に照らし合わせて移行する作業は、商品数が多いと大変です。

Matrixifyアプリを利用すれば、エクセル形式でエクスポートやインポートができるので、関数を使ってより便利に移行作業を行うことができます。

Matrixifyでの楽天からShopifyへの商品移行がうまくいかない場合は?

楽天とMatrixifyアプリの操作がうまくいかない場合の解決方法は以下の通りです。

Matrixifyでの商品移行がうまくいかない場合の解決方法

  • 楽天やMatrixifyの公式マニュアルを参照する
  • 楽天やMatrixifyのサポート窓口に問い合わせる

それでもだめなら…

  • csvでの移行をあきらめて手入力で商品登録する
  • 専門業者に依頼する

マニュアルや問い合わせで解決しなかった場合は、手入力で商品登録するか業者に依頼するかになりますが、商品数が何百点と多い場合の手入力は、途方のない時間がかかってしまい現実的ではありません。

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